アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

シャワーヘッドからマイコバクテリウム

Ecological Analyses of Mycobacteria in Showerhead Biofilms and Their Relevance to Human Health | mBio


シャワーヘッドにはマイコバクテリウムという細菌がいて、肺の非結核性抗酸菌症の原因になるという話です。

そんな話題は既にされていて、呼吸器内科の先生には常識でしょうけれども、2018年の論文でした。
なかなか難しいですが、シャワーのミストは出来るだけ吸い込まない方が良い、と言えます。
特に、屋外に置かれたシャワーヘッドは要注意と思います。


眼科でも非結核性抗酸菌症は他人事では無いのです。
非結核性抗酸菌症の治療は、長期に渡って抗結核薬を飲み続けることで、その薬の一つが原因で見えなくなることがあるからです。
すぐに見えなくなることは無いため、呼吸器内科に無断で絶対に薬を減らしてはいけません。
抗結核薬は多剤併用が基本となるため、勝手に減薬したり中止すると効果が無くなるばかりか、薬剤耐性によって薬が効かなくなって治療不能になる可能性があるからです。


ではどうするか。
抗結核薬を内服始めに眼科受診、その後も何とも思ってなくても定期的に眼科受診をすること。
もし視機能低下が始まったら、呼吸器内科と相談し、眼科・内科協力の元で対応すること。
自覚的に見えなくなってから対応するよりも、手遅れの可能性は少なくなります。