アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

あやしい

昨日手術後の患者さんは全員経過良好です。

この写真ではありませんが、複数の診療科目を掲げている施設でのブログに眼底写真が載っていました。
所見が違うし、それによって病気の進行具合の評価も間違っていました。
例えば、この写真を見て、全ての所見を言えて、病気の名前を言えて、治療方針も立てられなければ、検査をする意味が無いし、誤った診断をしてしまったら患者さんは被害を受けます。
しかも、ブログを使って誤った情報を発信している。
これは問題です。
そもそも一つの道を究めることですら容易ではありません。


・Drが一人なのに複数の診療科
・自費の検査、自費の治療
これらを見たら要注意かもしれません。


複数の診療科を掲げることは違法ではありませんが、僕は眼科1つだけです。
本当に責任を持った診療を提供出来るかどうか、それが全てだと思うからです。

本日の手術

本日は白内障手術を10件、眼瞼下垂(挙筋短縮)手術を1件行いました。
全員問題無く行っています。


白内障手術はするけど、眼瞼の手術はしないDrは多い、なんてことを何時ぞやの講演会の座長の先生が言ってました。
そうか僕は少数派か!(笑)と思いましたが、年を取れば、みんな白内障になりますし、眼瞼の皮膚はたるみ、筋肉も弱って眼瞼下垂にもなる人は多いです。
単発で眼瞼下垂の手術を希望される方もいますが、白内障とセットで希望される方もいます。
眼科での手術ですから、眼瞼が角膜を覆って視機能に悪影響を及ぼす場合に手術の適応と考えますので、角膜上端よりも上まで眼瞼が開く若い人は手術の適応にはならないと思ってください。

オプジーボの薬価

ノーベル賞でテレビでもオプジーボを毎日見ます。
ノーベル賞おめでとう!だけでは済まないんです。
オプジーボって物凄く高い薬です。

上のリンクの画像です。
最初に売り始めた時は、100mg1バイアル72万9849円。

患者の体重1kgあたり3mgの用法用量で2バイアル使うとすると、1日で1,459,698円。
2週間に1回投与なので、1ヶ月で2,919,396円。
12ヶ月まで投与可能とされているので、1年で35,032,752円。
1人で1年間に3,500万円かかる!
凄まじいお金が掛かりますが、高額医療ってことで、患者負担額は薬剤費用のほとんどを払っていません。
だったらラッキー!じゃないです。
大半のお金は保険から支払われます。
これは大変な薬だ、国を亡ぼす薬だ!と4年前にヤバいヤバいと話題になりました。
その後、薬価、用法容量が改定され、大分安くはなりましたが、

>悪性黒色腫(メラノーマ)の適応で発売されて以降、非小細胞肺がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫と適応を相次いで拡大。


適応疾患が増えたことで、使用される確率も上がります。
医療費が増えます。
ただでさえ、医療費は年々増えるのに、国は医療費を減らそうとしています。
新薬での医療費が増えるのに、全医療費を同じ額にしようとしたら、医療施設の収入を減らしたり、これまで保険適応だった薬を自費にするなど、他の医療費を無理矢理下げてきます。
例えば、手術を行うのに、手術の道具などの経費の割に手術代が引き下げられてしまったら、医療施設はその手術を止めざるを得ません。
一部の新薬の医療費のために、手術を受けられない人が出る可能性があるということです。
最悪は、医療施設が倒産、その地域で医療を受けられなくなります。

薬価の問題もありますが、効果、副作用の問題もあるため、オプジーボの使用適応は限られています。
癌だったら何でも使ってみよ~、効かなかったら効かないで仕方ないから~、なんて気分で使う薬ではないです。
連日のテレビで、オプジーボを知る人が爆発的に増えたと思います。
適応外使用を求める人や、適応外使用をする施設が出ないことを願います。


ノーベル賞受賞は喜ばしいことですが、もうこれ以上オプジーボの良い話ばかりテレビで放映するのは止めて!と思います。