某社の3焦点眼内レンズが、日本で認可が下りて、
光学的ロスが少ないというフレコミで、
もしもそんなに良ければ…考える？と思ってました。

ちょうどその話を聞けて良かったです。
単焦点なら1点に集まる光を3点に分ける訳ですから、
やはり光学的ロスは多いレンズで、視力の立ち上がりも遅いため、
使い方は悩むレンズのようです。

多焦点レンズは、加入度数によって、遠くと、
30cmなのか、40cmなのか、50cmなのか、66cmなのか、
見える近くの場所はレンズによって変わるのと、
近くにピントが合うほど光学的ロスが大きいので、
コントラスト感度が落ちてピントはあっても、
遠くも近くもぼやけて、見え方の質が悪い問題点があります。

そこで、まず片目に試して印象を聞いて、
もう片目は不満を解消するような選択をするという、
そりゃそうだろうな、しかし手間が掛かるなという話でした。
現状で手一杯ですから、今以上に手術や診察待ち時間を増やす訳にはいきません。

結局、単焦点に近いレンズが見え方の質が良く、
じゃぁ単焦点で良くね？と僕は思ってしまいます。

他の人ですが、良い良いしか言わない人の意見はやっぱり全く参考にならないですね。

まだ多焦点眼内レンズは導入する気になりませんでした。
自分に入れたいと思わないレンズを患者さんに入れる気にはなりません。