アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

2018/7/12

今日は10件の白内障手術を行いました。
固い水晶体核、散瞳不良などありましたが、全員問題無く行いました。
全員が全員すぐ終わる訳ではなく、手間が掛かる慎重にやらないとヤバい白内障ってあるんです。
先週は98歳の方の真っ白な固い白内障は大変でしたし、今週も色々な理由で瞳孔が目薬を使っても開かない、水晶体を固定しているチン小帯というヒモが弱っている、水晶体が固い方が2人いて非常に慎重に行いました。
白内障の手術は簡単、すぐ終わるなんて言うDrも患者さんもいますが、苦労する白内障もあり、個人差、左右差が激しいです。
白内障の手術=簡単な手術とは限らないです。
前述の98歳の方の今日の眼は酷い白内障ではなかったので、通常通りに出来ました。
この、「通常通り」出来るかどうかが物凄く大事で、それは全ての条件が良く限定された状態です。
全ての人の左右の眼が典型的な問題ない白内障だったら良いのですが、そうとも限らないのです。
はっきり言って、どんなに上手い白内障術者でも通常通り手術が出来る訳が無い状態の眼があります。
問題があって難しい白内障の方をテレビに良く出ているDrに紹介状を書いて送っても、難しい白内障だから他でやってもらって下さいと返されることがあります。
テレビに良く出た有名なDrが断る難しい白内障の手術を、一般の方には無名なDrが頑張って時間も手間も掛けて手術するということが良くあります。
アジサイ眼科の僕も無名なDrの一人かもしれませんが、実は結構頑張って通常通り出来ない白内障の手術も色々工夫と手間と知恵を凝らして行っています。
追加情報で、一部の多焦点眼内レンズが濁ってしまって見えなくなってしまう報告が出ました。
折角高額な多焦点眼内レンズを入れたところで、数年後には濁ってしまって見えなくなってしまうのでは困ります。
アジサイ眼科では多焦点眼内レンズは使用しませんし、濁ってしまって見えなくなってしまう報告がある単焦点眼内レンズも使いません。
アジサイ眼科白内障専用ホームページの多焦点眼内レンズコーナーにも書きましたが、多焦点眼内レンズは良いことばかりではありません。
適応を良く考える必要がありますし、数年で濁ってしまう眼内レンズは宜しく無いと思います。