アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

仕事のコスパ

昨日手術した方々は全員経過良好です。


昨日は患者さんにとってのコスパの話をしました。


今日は自分の仕事としてのコスパの話をします。


医師は、いつ、医科の全診療科どれを名乗っても良い職業です。
(歯科医師は、歯科と口腔外科のみです)


僕も明日から、眼科と心臓血管外科が専門!なんて訳の分からないことを言っても良いことになっています(笑)

ただ、以前も書きましたが、1つの科を極めるだけでもかなりの修業が必要ですので、学生、研修医の時に、少なくとも合わない科だけは自分の危機管理上、考えていました。


誰しも、自分が一番大事です。
自分の生活と健康が成り立って初めて、社会へ役立つ仕事が出来ると思います。


診療科によっては、手術しない科もあれば、手術も全身麻酔が必要・不要、手術時間も短い・長い、術後管理も外来か・短い・長い入院か、すぐに結果が出る治療か、色々あります。


僕は子供の頃から立ち続けることが苦手で、朝礼だの長時間の見学だの途中で気持ち悪くなるか・ならないか、それだけで一杯一杯でしたので(笑)、長時間立ち続ける仕事は無理だろうなと思っていました。


性格的に細かい仕事、自分が集中する仕事を座ってやるなら得意なので、眼科の手術、これは良い!と(笑)
手術の結果も99%は喜んでもらえますので、お互いWinWinで楽しく仕事をしています。


長時間の手術、懸命に治療をしても命が助からない・合併症が残る、仕事が多過ぎて病院から帰れない・帰宅して休日のはずが緊急患者さんが来たら病院に行かなきゃいけない、そんな僕には合わない診療科の先生を本当にスゴイな!と思いますし、それを続けられるのはその悪条件と思ってしまうのも苦にならない・仕事を楽しめるからなんだと思ってました。


しかし、他のDrのブログを見て、驚愕しました。


「やりがいは感じても、この仕事を心の底から楽しめる人は絶対にいないと」

ああ、どんなに強い精神力、体力があっても大変なものは大変なんだなと思いました。


僕は医師の仕事もコスパが大事だと思います。


無理をしていると自分の体を壊したり、訴訟を起こされたり、仕事が出来なくなる確率が高い診療科があります。


そのような診療科の先生が仕事を続けられるかは、受診する患者さん、家族の協力も必要だと思います。


夜も寝ずに働いていそうな診療科の先生には、是非、特に感謝の気持ちを持って、受診、お見舞いに行ってもらいたいです。


そうしないと、受診したくても、診療科自体が無くなってしまうかもしれません。