アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

眼科救急


この記事では、救急外来受診者の8割が軽症、ということは次の日の受診で問題無いということ。


http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/300110.pdf
以前から、救急車利用者の半分は軽症、という統計があります。


子供の時は、救急車を見たら、すごい大変な重症な人が乗っているんだ!と思っていました。


今は、半分が乗る必要が無い人が乗っている、と残念ながら思っています。


事実、大学病院で当直をしていた時、救急車で乗ってきた人を入院させた試しがほとんど無いです。


救急外来を受診しないといけない場合というのは、今すぐ入院して治療が必要な場合。


眼科では、


・急性緑内障発作


・眼球破裂


この二つくらいです。
緑内障発作はレーザー虹彩切開をして帰してましたが、受診の必要性は認めます。


網膜中心動脈閉塞は、昔ながらの治療はいくつかありますが、なかなか効果が無いため、意見は分かれるでしょうが、次の日の通常外来受診と言われても仕方はありません。


裂孔原性網膜剥離も、早く手術をした方が良いのは確かですが、わざわざ夜中に手術する施設は無いので、次の日の外来受診で良いです。


硝子体出血も、急に見えなくなった!と焦る人は多いでしょうが、色々原因はあって、どれもが夜中の対応は不要です。


アジサイ眼科でも一度、総合病院で救急車を受けないというので、診療時間内だったので硝子体出血の救急車を受けましたよ。
元々その総合病院の患者さんだったので、次の日に受診するよう紹介状を書きましたが、返事は来てないですね。
大体、約束を守ってくれる救急外来受診者は少ないです。
仕事で昼間受診出来ないとかね、また受診が面倒臭いとかね(つい先日もね!)、そういう感じの受診者が救急外来の大半なので、モラルも推して知るべしというところです。
救急外来を辞職したくなる医師の気持ちが分かってもらえると良いですね。


眼科臨床を積んでいれば、全然救急でも何でも無くて鼻で笑ってしまうような話ですが、焦って救急受診しなくて大丈夫なのか!?と凄まれても困るのが、結膜浮腫、結膜下出血ですね~