アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

肉食、魚食、野菜食と心、脳血管疾患

昨日の手術患者さんは全員経過良好です。

①肉食
②魚は食べるが、肉は食べない
③ベジタリアン


虚血性心疾患は、
①肉食に対して、
②魚食は13%、③ベジタリアンは20%低かった。


脳卒中は、
①肉食は、
③ベジタリアンに対して、20%低かった。


虚血性心疾患も、脳卒中も動脈硬化で起こると思いますが、
必ずしもベジタリアンが良い訳ではないのですね。


某ハンバーガーショップのフライドポテトは、
牛脂とパーム油のブレンド油で揚げているとのことで、
肉以外の揚げ物を食べていると思ったら、実は牛脂も食べている可能性はあります。


牛脂でも植物油でも揚げたポテトチップスがベジタリアンとしてアリなら、
全く健康的ではないですね。


普通に肉も魚も野菜も食べた方が良いと思います。
食塩、糖質、油少な目で。

本日の手術、再編・統合の議論が必要な424病院

今日は、白内障手術を11件、結膜弛緩症手術を1件行いました。


白内障は、次に使う器具と器具が抜けなくて困ったり、
全然瞳孔が開かない眼だったり、
すごく硬い白内障だったり、
色々ありましたが、結局は問題無く行いました。


結膜弛緩症は、あまりやりたがらない施設も多いですが、
前にも書きましたが、色々考えて試して良かったやり方を組み合わせて仕上げています。

この記事は衝撃です。


>過剰とされる病院のベッド(病床)数を削減するため、
厚生労働省は26日、再編・統合を促す予定の公立・公的424病院のリストを公表した。
自治体が経営する中小病院が多く、手術などの診療実績が少ないことから
「再編・統合の議論が特に必要」と判断した。
今後1年以内に再編・統合の結論を出すよう要請するが、
身近な病院を残したい地域住民や自治体の反発も予想される。
厚労省は同日、有識者会議「地域医療構想に関するワーキンググループ(WG)」に
リストを提示し、了承された。リストを同省のウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000551037.pdf)に掲載した。
日本の病床数は精神や結核などを除いて約125万床(2018年)と世界トップクラス。
厚労省は全国339の区域単位で再編を進め、
公立・公的病院には小児やへき地など採算の合わない医療に
特化するよう求めているが、病床削減は進んでいない。 


千葉県は、


千葉県千葉リハビリテーションセンター
千葉県救急医療センター
独立行政法人国立病院機構千葉東病院
独立行政法人地域医療機能推進機構 千葉病院
独立行政法人国立病院機構千葉医療センター
千葉大学医学部附属病院
千葉県こども病院
千葉県がんセンター
千葉市立海浜病院
千葉市立青葉病院
東京女子医科大学附属八千代医療センター
社会福祉法人恩賜財団済生会 千葉県済生会習志野病院
国立研究開発法人国立国際医療研究センター国府台病院
船橋市立医療センター
独立行政法人地域医療機能推進機構 船橋中央病院
東京歯科大学市川総合病院
国保松戸市立病院
柏市立柏病院
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
成田赤十字病院
東邦大学医療センター佐倉病院
独立行政法人国立病院機構下志津病院
国保小見川総合病院
総合病院国保旭中央病院
銚子市立病院
国保多古中央病院
千葉県立佐原病院
東千葉メディカルセンター
東陽病院
いすみ医療センター
公立長生病院
さんむ医療センター
大網白里市立 国保大網病院
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院
南房総市立富山国保病院
鴨川市立国保病院
国保直営総合病院君津中央病院
国保直営君津中央病院 大佐和分院
千葉県循環器病センター
独立行政法人労働者健康安全機構 千葉労災病院



全国ほとんどの大学病院が入っています。
大学病院は「再編・統合の議論が特に必要」と思われているようです。


もっとガラガラな病院が入っていなかったりしますが、
認知もされてもいないのか、忖度があるのか分かりません。


>公立・公的病院には小児やへき地など採算の合わない医療に
>特化するよう求めているが
その方向にしたら診療実績が少なくなって当然だと思いますが、
統合されろということでしょうか。

充血、まぶしさの原因が

若い人で、充血、光がまぶしく感じる、とのことで、
眼を診ると、ぶどう膜炎。


ぶどう膜炎の原因として、何か、全身的な病気は一通り考えないといけません。


何か病気はありますか?と聞いても、何も病気はないと。
というか、健診をしていないので分からないと。


散瞳すると、
若いのに白内障が出てる、
網膜に、しみ状網膜出血、軟性白斑、硬性白斑がある…
採血しなくても、これは糖尿病。


こんな感じで、健診していない若い人で、
すごい状態の悪い糖尿病が見付かることがあります。


当然、早く内科に行って、検査、治療を始める必要があります。


若くても、健診は大事です。

本日の手術

今日は白内障手術を9件行いました。


今日の前半は普通の眼でやり易いなぁと思っていたら、
後半半分は何故か落屑症候群の眼ばかりで、
瞳孔が広がらない、
瞳孔が広がっていても水晶体嚢がフワフワ動いたり、
角膜混濁もあったりして、
怖い眼もありましたが、全員問題無く行いました。

スマホ老眼は病気ではない

また噴飯物の医者がテレビで長らく話をしていました。
話す意味も無いことを、不安をあおって、
さも大変なことのように番組が作られていました。


テレビに出ている名医なのだから、話す事は全て正しい!と思う人は、
名医がこう言っているのだからと、僕を説得しに来ないで下さい(笑)

僕はテレビ出演依頼が来ても断ってますので、
名医とお話したい人は、
深作眼科に行って下さい。
横浜と、六本木にあります。


・スマホを見ているからといって、白内障にはならないし、
永続的な老眼にはなりません。


年を取れば、みんな老眼にも、白内障にもなります。


基本的に、水晶体は紫外線を透過させません。


深作眼科で扱うようになった眼内レンズでは最近のことかもしれませんが、


深作眼科以外の眼科で使用する眼内レンズは、紫外線を透過させません。
10数年前から、普通の眼科で使用する眼内レンズは、
イエロー着色レンズが大半で、
最近初めて着色レンズが出た訳ではありません。
紫外線カット、着色レンズなんて当たり前過ぎる話です。


深作眼科以外の、他の全ての眼科で白内障手術を受けたのであれば、
二度と白内障にはなりませんので、
白内障の再発という言葉自体ありえません。


・スマホを見たから、外で遊ぶ時間が少ないから、だけで近視になる訳ではないです。
ここ1年くらいバイオレットライトが近視進行に役立つかもっていう話はあります。
それより、もっと大きな要因は、遺伝子(DNA)で、
近視になる人は近視になるし、遠視の人は遠視になることが最初から決まっています。


・亜麻仁油、ほうれん草、サクラエビを無理して食べようとしないで下さい。


病気が無い眼の人なら、そんなものを食べても食べなくても良く見えるし、
残念ながら病気のために見えにくい人が、
それらを食べても見え方が変わる訳がありません。


特に、ほうれん草にはシュウ酸が含まれるので、尿路結石の出来易い人は、
あんまりたくさん食べない方が無難と思います。


眼科、内科、外科、全ての診療科で心配、困るのは、
高血圧、脂質異常症、糖尿病など、動脈硬化です。


体に良いものを毎日食べよう!なんて思わない方が良いです。
体に良いものなんて、食べ過ぎれば、全部体に悪いです。


特に、糖尿病、体重で悩む人が、
上記を全部食べられるスパゲティを食べたら体に良い!と思って食べても、
量を考えて食べなければ、糖尿病も肥満も悪化して、
糖尿病網膜症、網膜動脈・静脈閉塞症で見えなくなります。


体のために、あれもこれも食べようと思わないこと、
少なくとも体重、血糖、血圧、脂質を上げ過ぎないように、
むしろ食べ過ぎないことが、健康への近道であり、
何かを食べたら健康になる、病気が治る、なんてことは幻想です。