新しい作用機序(選択的EP2受容体作動薬)の緑内障・高眼圧症治療剤が今日発売です。
日本で開発された、日本の会社(参天製薬)の薬です。

エイベリス点眼液0.002%
簡単に言うと、1日1回点眼。眼圧下降はキサラタンと非劣勢、充血するけどPG系より少ない。
注意は、眼内レンズ挿入眼は禁忌、タプロスとの併用は禁忌。

充血は1日中ではなく、4時間で消失、グラナテックに似た感じ。

禁忌がなかなか曲者です。
高齢になれば緑内障治療の人数も、眼内レンズ挿入眼の人数も増えるので。
今はタプロスだけが禁忌だけれども、他のPGとの併用データが無いから書いていないだけで、今後他のPGとの併用は注意した方が良いと思います。

今、考えている使い道は、
１．まずは単剤で治療開始の場合
２．PGに他の点眼を併用しているが視野が悪化する場合に、PGから切り替え

既に良く使われるPGは4種ありますが、どれもお互いに非劣勢、試験によっては他より下がるデータをそれぞれ出すので、結局はどれが一番効くかは、それぞれの眼によると僕は考えています。
エイベリスもキサラタンと非劣勢とはいうけれど、同等の場合、下がる場合、上がる場合があるかも知れないと考えて慎重に使ってみる予定です。