アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

学会に行ってました

久し振りに通勤ラッシュアワーの東京方面の電車に乗りました(笑)
幸い、常磐線快速が東京、品川まで伸びて、東京駅で山手線に乗り換えたので、
足の踏み場もないほど混んだ電車には乗らずに済みました。
しかし、東京駅はさすがに物凄い人で、うわー…と思いましたが。

学会は、同時並行に複数の会場で、それぞれ別な内容の講演が進んでいきます。
事前に聞きたいものを選んで、その時間に行く場所を決めていたので、
大体は予定通り聞けました。


レーザー白内障手術(フェムトセカンドレーザー:FLACS)で手術しても、
眼内レンズの種類によっては前嚢切開が収縮してしまったり、
前嚢や後嚢に切れ目が入ったり、
水晶体皮質を吸引するのが従来手術より手間が掛かる、なんてこともあるようでした。
2点焦点、3点焦点の眼内レンズのピントの合い方、
見え方のシミュレーションが参考になりました。
まだ僕は使いませんけどね。


前から、やめてと言っている角膜インレー、
日本ではもうほとんど受ける人がいなくなった、ということでホッとしていますが、
既に角膜インレーが入った人が13000人もいる!という問題。
角膜インレーを取ることは出来ても、しばらく角膜の濁りが続くこと。
講演の先生は、角膜インレーを入れる手術していたので、
取るのも仕方無い、
角膜インレーを気に入っている人はそのまま白内障手術もしている、とのこと。
そのうち角膜インレーが入った人が普通の眼科に行く頃も時間の問題ですが、
角膜インレーを入れた施設でインレー除去、白内障手術を受けた方が良いです。


しかし、次は角膜インレーのように
リング状の色が付いた眼内レンズが広がる問題があります。
焦点深度は深くなって、ピントが合う距離は増えても、
普通の眼内レンズより、暗くなるため、夜の運転は出来ません。
網膜硝子体の管理には宜しくないと思います。


器械展示コーナーで、お手軽系緑内障手術のデモをやってみたり、
色々な機械が連携出来る手術顕微鏡も見てみました。
斜照明を消して徹照だけに出来ない!という僕的に残念な特徴がありました。


まだまだ学会会場にいたかったのですが、明日、明後日は普通に出勤します。