Luxturna(ラクスターナ)
日本での白血病の新薬、キムリアの薬価が1剤3349万円に決まりましたが、
もっと高額な薬が眼科でLuxturna(ラクスターナ)がありました。
網膜下に注射する薬ですが、両眼で9600万円!
メーカーによるページはこちらですが、
遺伝子検査は必須、
RPE65遺伝子異常が病気の原因の場合に治療適応、
薬の使い方は、以下のリンクがPDFファイルとなっていますが、
http://sparktx.com/luxturna_us_prescribing_information
硝子体切除手術後、
41Gの針を使って網膜下に0.3ml注入、
空気置換して、
24時間、仰向けの状態でいること
のようです。
網膜下注射というのは、注射にて網膜剥離を起こすことです。
硝子体注射の基本は0.05mlですから、0.3mlは、かなりの量です。
最悪は、網膜全剥離、増殖硝子体網膜症になるリスクはあります。
剥離の対策、
黄斑部に薬と留まらせるため、空気置換するのだと思いますが、
注意で書いてある通り、
空気置換する時に、折角注入したラクスターナを吸い出してしまわないように、
それでいてしっかり空気置換しないといけません。
注射の仕方は、物凄く注意が必要ですし、
注射した後は24時間仰向けでいないといけないので、
子供に使うとなると、注射後24時間以上は麻酔で眠らせておくのでしょうか。
子供になるほど、硝子体手術後の増殖硝子体網膜症のリスクは高いですし。
これは注射する医師にもストレスフル過ぎる、値段も医学的にもハイリスクな薬ですね。