アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

強度近視

昨日の手術患者さんは全員経過良好です。

眼内レンズを入れなかった方も、予定通りに近視がなくなり、
ちょうど遠くにピントが合いました。


ただ、そういうことを出来る眼は、かなり少ないです。


簡単に言って、水晶体を取ると、現状の近視や遠視の状態から、
+20Dの遠視になると思って下さい。
本当は単純計算ではいきませんが、元々-20Dの近視なら、
0Dになったでしょというと分かり易いと思います。
そんな物凄い近視でも、ちょっと楽というか、徳をする場合があります。


結構近視の眼だと思っていても、眼内レンズを入れないと、
-6Dや-10D程度では強度遠視になりますし、
逆に-25Dとか物凄い近視に過ぎると、結局近視が残りますし、
当然、元々が遠視なら、大変な強度遠視になります。
それが数十年前の白内障手術ではあったんですけれどもね。


遠視だと、眼内レンズは必須ですし、
強度遠視の人は子供の時は弱視のリスク、
年を取れば急性緑内障発作のリスクもあるので、
気を抜けなくて大変です。


別に眼内レンズを入れないで何とかしようという話ではないですし、
多少の近視でも、強度近視でも、遠視でも、強度遠視でも、
その眼に合った眼内レンズを入れて手術をすれば、
遠くにピントは合わせられますので、ご心配なく。