今日は、白内障手術を10件、翼状片手術を1件行いました。
全員問題無く行いました。

たまに奥目の人がいます。
欧米人で多いですが、眼の周りの骨よりも眼球が盆地のようになっている状態です。
日本人だと、小さめな体格で奥目の人だったりします。
あまり大きく目が開かないことが多く、手術で道具の出し入れがしにくく、
水を掛ければ水が溜まってしまって、視認性が非常に悪く難儀することがあります。

今回、こんな器具を試しに買ってみたところ、素晴らしく効果がありました。
本当にもっと前に買えば良かったと思うもので、奥目の人が連続しても良いように、
追加注文してしまったくらいです。
今後は奥目の人でも格段に手術がやり易く、僕にも患者さんにも負担が減って良いです。

翼状片も新しい試みをしてみました。

通常は、角膜にくっついた翼状片を剥がして、ある程度のところで切ります。
そのままだとまた生えてくるので、近くの結膜を縫ったり、
別な結膜を取ってきて移植して、翼状片が生えてくる道をブロックして
再発を予防します。

最近、角膜から剥がした翼状片を切らずに、翼状片を折り返して下に埋め込む方法で
治療成績が良いとの論文がありました。
それを参考に、縫い方を考えてちょっと変えて翼状片を埋め込み、
従来通りの遊離結膜弁移植も併用してみました。
予想通り、翼状片を切らないので出血が少なく、視認性が良かったためか、
手間が増えた割に手術時間も短く済みました。
最新の手術です(笑)