アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

眼科内科連携の会

今日は、仕事後に、糖尿病に関して、眼科と内科、双方のDr向けの講演会に行きました。


内科の先生からは、同じHbA1cでも、血糖値の変動に差が大きい、小さい症例はあり、
いかに血糖値の変動を少なくするか、内服薬の選択の話をして頂きました。

眼科の先生は、糖尿病黄斑浮腫の治療ということでしたが、
糖尿病薬の一つが原因となっている場合もあるということ、


腎症の強化療法(血圧管理、塩分制限、利尿薬の使用)と、
別な糖尿病薬(SGLT2阻害薬)の追加によって黄斑浮腫が改善する場合があるということ、
を話して頂きました。


黄斑部の中央を中心窩(Fovea)と言います。




眼科にとって、糖尿病黄斑浮腫は非常に悩ましい問題です。


・抗VEGF薬の硝子体注射
・ケナコルトのテノン嚢下注射
・網膜光凝固術(レーザー)
・重症の増殖糖尿病網膜症の場合は硝子体手術


眼科で出来ることはこれくらいで、これらに反応しない症例があり、
そんな場合は、世界中の眼科Drが頭をかかえます。


硝子体手術以外はアジサイ眼科でも行っていますが、
それらに加えて糖尿病の管理について、内科でも指導を受けていると思いますが、
写真付きのプリントを作り、今一度食事内容の確認をしています。


それでも良くならない黄斑浮腫、一旦良くなっても繰り返す黄斑浮腫の方がいます。


今日の話のように、
糖尿病薬の確認、
可能であれば、腎症の強化療法、
SGLT2阻害薬の追加を内科に依頼してみようと思います。