アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

ドローンをやる時は保護メガネ

先日、走って電柱にぶつかって、下の眼瞼、涙小管まで切れてしまった方がいました。

目頭には、涙点という穴が開いていて、そこから涙の通り道(涙道)が鼻までつながっています。
この絵で黒く塗り潰したところが涙道です。

涙点から細い通り道が涙小管といって、赤三角のように外傷で切れてしまうと、
下涙点から涙は流れなくなります。
放っておくと、眼瞼の傷はくっついても、涙道はつながらないため、
ずっと涙があふれてしまうことになります。

最近届いた日本眼科学会雑誌に、ドローンの回転翼による外傷で、
上下涙小管断裂、眼球破裂を起こした症例が載っていました。


涙道の治療はどうするかというと、
元々涙道が詰まってしまった場合に使う鼻涙管チューブを、
涙点から入れて、断裂した涙道の断端同士をチューブで通し、鼻まで留置します。
その後、断裂した皮膚を縫うという順番です。


そこで問題なのが、断裂した涙道をどうやって見つけるかです。
昔から、ピッグテールといって、豚の尻尾みたいなクルクル回った針金を
断裂してない方の涙点から入れて、
断裂した涙小管からピッグテールを出すという方法があります。
ただ、全部操作がブラインドで、本当に涙小管から出てきたか分かりにくいです。


今回の眼科学会雑誌に載っていたのは、
色を付けた水を涙小管断裂してない涙点から流す方法で、
水が出てきたところが、涙小管断裂した断端です。
確かにそれなら確実です。


しかし、上下涙小管が本当に断裂していたら、非常に困難を極めます。

涙小管断裂しないよう、防護が大事ということで、


ドローンを飛ばす時、


飛んでいるドローンに近付くような時は、
ポリカーボネート製などの保護メガネを掛けましょう。


もちろん、サンダーを使うときはもっと顔にフィットするクッション付きゴーグルを
使って下さい。


https://www.monotaro.com/g/03008149/?t.q=%95%DB%8C%EC%83%81%83K%83l

https://www.monotaro.com/g/00274395/?t.q=%95%DB%8C%EC%83%81%83K%83l