白内障手術と保険
昨日の手術患者さんは全員経過良好です。
なんだか、生命保険会社から電話が掛かってきて、
白内障手術の保険が4月以降効かなくなる、と言われて
慌てて手術を考えているという人が、ここ最近います。
この話は、大事な単語が色々抜け落ちています(笑)
保険、と言うと、色々意味があります。
日本国の健康保険、
生命保険会社の医療保険、
この2つは意味が全く違います。
このブログでも、2020年1月15日に記事にしましたが、
多焦点眼内レンズを使った白内障手術は、
日本国の健康保険の適応ではなく、自費の手術です。
先進医療施設で、厚生労働省が認可した多焦点眼内レンズを使った白内障手術に対し、
生命保険会社の医療保険で、手術代金が現在支払われることがあります。
この先進医療特約を使った支払いが、2020年4月以降出来なくなるというだけで、
日本国の健康保険適応の、単焦点レンズを使った白内障手術は、
診療報酬改定で値段が変わらなければ、現在のままの自己負担額、
診療報酬改定で値段が変わっても、1割、2割、3割の自己負担額を
医療機関の窓口で支払うだけです。
単焦点レンズを使った白内障手術についての、
生命保険会社の医療保険の手術代金の支払いについて、
2020年4月以降の変更は言われていません。
多焦点眼内レンズを使った白内障手術を、
生命保険会社の医療保険 先進医療特約を使って受けることは、
2020年3月までしか出来ません。
単焦点レンズを使った白内障手術を考えている人は、
関係の無い話です。