アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

ベオビュ硝子体内注射用キット

新しい硝子体注射の薬を厚生労働省が承認しました。


硝子体注射の問題点は、打ち続けることが多く、
いかに打つ本数を少なくしていくかが、今後の課題です。


今回の新薬は、既存薬よりも効果が長く続くことが期待されています。

公開日時 2020/01/28 04:51 
厚生労働省は1月27日、薬食審医薬品第一部会を開き、新薬3製品の承認の可否を審議し、いずれも承認することを了承した。
維持期の投与が通常12週に1回となる加齢黄斑変性治療薬ベオビュ硝子体内注射薬(一般名:ブロルシズマブ(遺伝子組換え)、ノバルティス)や、
低血糖時に救急処置として点鼻で投与するバクスミー点鼻粉末剤
(同グルカゴン、日本イーライリリー)がある。


▽ベオビュ硝子体内注射用キット120mg/mL(ブロルシズマブ(遺伝子組換え)、
ノバルティスファーマ):「中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症」
を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間は8年。


眼球に注射して用いる眼科用抗VEGF抗体薬。
VEGF-Aに対するヒト化抗ヒトVEGF-Aモノクローナル抗体の重鎖及び軽鎖の
可変領域を、リンカーを介して結合させた遺伝子組換え一本鎖抗体。
既承認のVEGF阻害薬と比べて分子量が少なく、
より高いモル濃度での投与が可能であることなどから、
高濃度投与による作用時間の延長が期待される。


用法・用量は、4週ごとに1回、連続3回硝子体内投与した後、
維持期においては通常、12週ごとに1回、硝子体内投与する。
既承認のアイリーア硝子体内注射液
(一般名:アフリベルセプト(遺伝子組換え))は、
維持期は2か月に1回投与で使用される。


海外では19年10月現在、米国で承認済み。