アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

ファリシマブ


>糖尿病黄斑浮腫(DME)と
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)
を対象疾患とする。
同社によると、
最長16週の投与間隔を達成した初の眼内注射剤で、
通院や治療に伴う負担の軽減が期待されるという。


ファリシマブは、眼科領域で初めてのバイスペシフィック抗体。
多くの網膜疾患の原因である、
アンジオポエチン-2(Ang-2)と
血管内皮増殖因子-A(VEGF-A)が関与する2つの異なる経路を標的とする。
Ang-2とVEGF-Aは、血管構造の不安定化により、
漏出を引き起こす血管を新たに形成し、炎症を起こすことで、
視力低下を引き起こす原因の一つとなっているが、
ファリシマブは、
これら2つの経路を別々に遮断することで血管を安定化させる。
このため、網膜疾患を有する患者の視力をより良く、
より長く保てる可能性があるという。




硝子体注射の選択肢が増えるなら良いことです。


加齢黄斑変性症については、
ルセンティス、アイリーアで無効例でも、
ベオビュで新たな世界が見えました。


しかし、糖尿病黄斑浮腫については、
ベオビュに適応が無く使えません。
ルセンティス、アイリーアで効果不十分な場合、
テノン嚢下注射、レーザー、
内科に相談してSGLT2阻害薬追加などをやっても、
なかなか良くならない症例はあります。


そこへファリシマブが効いたら?!と期待せずにはいられません。


あとは、注射の効果があっても、
再発を繰り返すことが多いため、
ベオビュでも長期効果を期待されるようになりましたが、
ファリシマブが、更に長く効いたら良いですね。