アジサイ眼科


アジサイ眼科

Ajisai Ophthalmology Clinic

昨日の手術

昨日は白内障手術を11件、眼瞼下垂手術を1件行いました。
全員問題無く行いました。


角膜実質深層に混濁がある眼を手術しました。
角膜混濁は深いところにあるので削ることは危険なため、
角膜混濁はそのまま、透明で見える角膜部分でほぼ全ての操作を行う工夫をしました。

手術前には混濁の形は何とも思わなかったのですが、
手術中に見ると、まるで猫!


普通の診察時は、眼の頭側は上、足側は下ですが、
手術時は、頭側は下、足側は上になるので、猫の顔のシルエットになったのでした(笑)


午前の手術、午後の手術説明をしたら、夕方から幕張に移動して講演会に行きました。

今日の講演会で衝撃的だったのは、
統合失調症によく使う抗精神病薬と糖尿病の関連性でした。


新潟大学の教授の内容はとても興味を惹かれるもので、語り方も上手で、
いつまでも聞いていたいくらい講演でした。


統合失調症患者の寿命は15年から30年くらい短い、
死因として心血管疾患が多い、


その原因として考えられるのは、
統合失調症患者が入院せずに外来薬物治療で、
治療寛解~日常生活を送れるようになったのは第二世代抗精神病薬のお陰ですが、
耐糖能異常~糖尿病になってしまう割合が20%以上もいること、
不整脈も起こしてしまう副作用もあること、
脂質異常症も伴うことも多いためか、
メタボの割合が多いこと、
そうは言っても、抗精神病薬は他に替えられる薬が無い場合もあること、
なかなか解決が難しい問題を聞いてきました。


眼科では、糖尿病で非常に悩むことが多いため、
まずは抗精神病薬の内服が無いか、改めて思い出させてもらいました。